製造業という仕事には、国内の職業従事者が約1,000万人いるといわれています。
国民のおよそ10人に1人が工場などで製品をつくる仕事に従事しているのです。
製造業は日本の主要な産業で、特に自動車メーカーは日本のGDPを牽引するトップ産業となっています。
しかし製造業といっても幅広く、製造品目や企業によっては将来性が大きく違います。
また、AIによる自動化が進むことで、従事者の仕事が奪われる可能性が指摘されており、これから先、雇用事情にも大きな変化が訪れることも想定されます。
今回の記事では、製造業の現状とこれからと、製造業からの転職事情について、以下の見出しで解説しています。
- 製造業の現状とこれから
1-1.自動車メーカーが日本のGDPを牽引
1-2.従事者は国内最多 しかし20年で11%減
1-3.コロナ禍、貿易摩擦、原料高騰など厳しい向かい風が吹く
1-4.企業や品目によって将来性が分かれる
1-5.AIによる自動化で仕事がなくなる可能性
1-6.これからの製造業はITスキルが問われる - 製造業の人に多い転職理由
2-1.単純作業にやりがいを感じない
2-2.キャリアアップが期待できない
2-3.職場の人間関係に疲れた
2-4.大怪我をするリスクがある
2-5.夜勤がきつい
2-6.希望通りに休みが取れない - 工場勤務からの転職「ここが大変」
3-1.同業他社への転職の場合|長く続けるほど転職が不利になることも
3-2.異業種への転職の場合|資格などの付加価値が重要
3-3.大手メーカー以外は逆境になることも - 企業に勤めるだけが転職じゃない|独立という選択肢
4-1.独立を成功させられるのはほんの一握り
4-1-1.独立はなぜ失敗する?独立が失敗する原因トップ3
4-2.フランチャイズは成功率7割
4-2-1.成功するフランチャイズの特徴は? - おそうじ革命から独立した元製造業の方の声
- 最後に|清掃は「やりがい」を感じる人がたくさんいる仕事です
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7-1.おそうじ革命|汚れと戦うプロ集団!ハウスクリーニングならおそうじ革命にお任せ!!
7-2.頑張るお父さんにドッキリサプライズ!大人の授業参観 by おそうじ革命
1.製造業の現状とこれから
製造業という仕事の実態と、将来性はどうなっているのでしょうか?
製造業の生産額が国内GDPに占める割合は2割と言われており、日本の経済を支えています。
とはいえ一口に製造業といっても非常に幅が広く、自動車から食品に至るまで、ありとあらゆるメーカーがこの業界には存在します。
この項で製造業の現状とこれからについて解説いたします。
1-1.自動車メーカーが日本のGDPを牽引
製造業の対GDP比は2割と冒頭で述べましたが、そのうち自動車製造業が最も高い割合を占めており、2018年には62兆円もの出荷額を記録しています。
これはバブル経済が始まる前の1985年に比べておよそ倍の数字です。
1-2.従事者は国内最多 しかし20年で11%減
日本で製造業を仕事としている人は約1,000万人で、全業種で最多となっています。
しかし2002年には1,200万人でしたので、約20年間で11%も職業従事者が減少した計算になります。
1-3.コロナ禍、貿易摩擦、原料高騰など厳しい向かい風が吹く
新型コロナウイルスの蔓延により、製造業ではサプライチェーンが麻痺して工場が稼働できなくなるなどの経済的損失がありました。
また、米中貿易摩擦や、ロシアとウクライナの戦争によるエネルギー不足などが原因で発生している世界的な原料高騰も、製造業には向かい風となっています。
1-4.企業や品目によって将来性が分かれる
製造業は、企業や生産している品目によって将来性が大きく分かれる仕事と言われています。
例えば半導体や電子部品など、IT分野の製品をつくっている業界は今後も成長すると予想されています。
一方で、海外企業の進出などでシェアを奪われ、衰退しているメーカーもあります。
製造業の中でも成長するメーカーとそうでないメーカーは、今後さらにはっきりと明暗が分かれそうです。
1-5.AIによる自動化で仕事がなくなる可能性
基本的にAIとロボティクスを掛け合わせたテクノロジーの得意分野は「箱の中」です。
色んな場所となるとAI技術は使えても、ロボティクスは移動がかなり大変で、コスト高になります。
工場など一つの箱の中で繰り返される作業はどんどんAIとロボティクスの技術が進むことが予想されます。
AIによる自動化技術が大きく発展していることを受け、今後も製造業ではさらに大規模な自動化が起こるでしょう。
AIはミスをすることもなく、人間と違って何時間でも稼働することができます。
ゆえに、今後工場の製造ラインはどんどんAIとロボティクスへの置き代わりが進んでいき、製造業に従事する人は今後、仕事がなくなる可能性が高いと言われています。
1-6.これからの製造業はITスキルが問われる
AIによる製造ラインの自動化が進むと、今度はそれを管理する技術を持った人が活躍する時代が来るといわれています。
製造業で働く人は今後、製造ラインのAIを管理するために、ある程度のAIやロボティクスやITに関する技術・知識が必須になる可能性があります。
2.製造業の人に多い転職理由
製造業から別の職業へ転職した人は、一体どのような理由で仕事をやめようと決意したのでしょうか?
この項では、製造業から他業種へ転職した人に多く見られる転職理由をいくつかご紹介いたします。
2-1.単純作業にやりがいを感じない
製造業から転職した人に最も多く見られた転職理由が「単純作業に飽きた」というものでした。
- 「毎日同じ製品を同じクオリティで作り続ける、それの繰り返しが本当に苦痛だった」
- 「自分がつくっている製品が、具体的にどう世の中の役に立っているのかイメージできないのがつらかった」
といった具合に、仕事へのやりがいを感じられなかったり、製品への愛着を持つことができなかった人も多いようです。
中には、工場での単純作業でメンタルをやられてしまい、うつ病などの精神疾患を発症してしまう人も少なくないようです。
2-2.キャリアアップが期待できない
製造業という仕事は、キャリアアップがあまり望めない仕事といわれています。
従って昇給もしにくく、10年経っても全くお給料が増えなかったという人もいます。
結婚や出産などを機に経済的事情で仕事を続けられなくなり、やむなく転職するという人も少なくないようです。
2-3.職場の人間関係に疲れた
「工場の人間関係がつらかった」と語る元工場勤務の方も多くいます。
工場という閉じられた環境で、毎日同じ業務をして同じ人と顔を合わせ続けるのは、人によってはかなりのストレスを伴います。
そこに工場の単純作業でのストレスが加わり、体調を崩してしまう人も中にはいるようです。
2-4.大怪我をするリスクがある
工場では時に、危険な薬品を取り扱ったり、超高温の製品を管理しなければならないこともあります。
そうした危険な現場で、常に怪我のリスクとともに仕事をすることに苦痛を感じ、仕事を辞めた人も少なくないようです。また、実際に大怪我をして仕事を続けられなくなった方もいます。
2-5.夜勤がきつい
工場の中には、交代制で24時間稼働しているところもあります。
こうした工場の夜間帯勤務での生活リズムの乱れが原因で、睡眠障害や精神疾患を発症し、仕事が続けられなくなって退職した、という人もいます。
2-6.希望通りに休みが取れない
製造業の中には、常に人手不足の工場も多くあります。
こうした工場ではシフトが上手く回っていないことが多く、自分の希望通りに休みを取ることができない場合もあります。
3.工場勤務からの転職「ここが大変」
元工場勤務の方が経験した、「転職活動のここが大変」と感じたことにはどのようなものがあるのでしょうか?
3-1.同業他社への転職の場合|長く続けるほど転職が不利になることも
製造業勤務の方が同業他社へ転職する場合、元の工場での勤務経験が有利に働く場合が多いようです。
しかし、勤務期間が長ければ長いほど、
「元いた工場の気風が染み付いているのではないか」
「新しい環境にすぐ適応できるか」
「うちのやり方に馴染めるか」
といった点を懸念され、採用に慎重になる企業もあるようです。
3-2.異業種への転職の場合|資格などの付加価値が重要
製造業から異業種への転職は、製造業時代のスキルが有利に働かないため、比較的難しいといわれています。
製造業から全く違う業種へ転職する場合は、転職先の業界で重視される資格などをあらかじめ取得しておくなど、自分のキャリアに付加価値をつけることが大切といわれています。
3-3.大手メーカー以外は逆境になることも
製造業勤務の方が転職する場合、誰もが名前を知っている大手メーカーであれば転職に有利に働くこともあります。
反面、中小企業や小さな工場での勤務経験は、強みになる経歴とは見なされないことが多いようです。
4.企業に勤めるだけが転職じゃない|独立という選択肢
転職は、企業に就職するだけが全てではありません。
独立という選択肢も存在します。
独立して会社を起こすメリットには、
- 利益の多くを自分のものにできる
- 自分の方針で仕事ができる
- 組織に縛られることがなくなる
- 多角化、多店舗経営など事業の拡大といった大きな目標を持って仕事ができる
といったものが挙げられます。
しかしもちろん、独立した会社を成功させるのはとても大変です。
この項では、独立についてのアレコレを解説させていただきます。
4-1.独立を成功させられるのはほんの一握り
独立して1から事業を起こした場合、5年後もその事業を継続できている人は全体の4割しかいないそうです。
10年になるとさらに数は減り、75%もの人が廃業しています。
4-1-1.独立はなぜ失敗する?独立が失敗する原因トップ3
独立した人の多くは10年以内に廃業してしまうわけですが、どのような理由で廃業してしまうのでしょうか?事業が立ち行かなくなる原因として多い理由トップ3をご紹介します。
①資金が足りなくなった
事業を軌道に乗せられない原因として最も多いのが、運転資金のショートです。
資金は、準備から開業以降もずっと必要になるものです。起業する上で最も大切なのは金策と言っても過言ではありません。
また、最近ではクレジットカード支払いなどの売掛金も多くなっています。
売掛金は、現金が入ってくるタイミングが遅延しがちになり、事業をスムーズに継続していく上で障害となります。
そうした事態にならないよう、あらかじめ余裕を持って金策をすることがとても重要です。
②開業前のシミュレーションが甘かった
事業計画の見通しが甘かった、というのも起業の失敗理由として多く聞かれます。
ビジネスは予想外の出来事の繰り返しですので、あらゆる事態を想定したシミュレーションを行うことが大切です。
③相談できる人がいなかった
ビジネスをする上で、相談できる相手がいるのといないとでは大違いです。
その道の先輩や信頼できる人とパイプをつくり、困った時は助言をもらえるような人間関係を構築するのもビジネススキルとして重要です。
絶対にやってはいけないことは「独立したことない人」「起業したことない人」に相談することはやまましょう。
理由として経験をしたことない人は「何もわからない」「噂話ししかしらない」「独立や起業に対してネガティブ」ということが挙げられます。
4-2.フランチャイズは成功率7割
起業には1から自分で会社を起こすものと、特定の企業にフランチャイズ加盟するというやり方があります。
みなさんが生活する上で、食事をしたり、物を買ったり、消費行動をする中のお多くは、実はフランチャイズ経営が多いです。
フランチャイズ加盟とは、売り上げからロイヤリティ(加盟金)を本部に支払う代わりに、その会社が持つブランドイメージや蓄積してきたビジネスのノウハウを借りて商売ができる仕組みです。
世間の知名度が高い有名企業の看板を借りてビジネスができるのは、非常に大きな強みです。
実際、フランチャイズで独立した場合の5年継続率は70%で、1から自分で事業を起こした場合に比べてはるかに安定的に経営ができるという統計結果が出ています。
フランチャイズビジネスは、有名なところだとセブンイレブンやミスタードーナツなどのコンビニ・ファストフードチェーンも行っています。
4-2-1.成功しやすいフランチャイズの特徴は?
成功するフランチャイズには以下のような特徴があるといわれています。
①無店舗型
店舗には月々の家賃や光熱費などのランニングコストがかかります。
そのため、売り上げが芳しくない月などは、これらのコストが財政を圧迫します。
店舗を必要としない訪問サービスなどのフランチャイズであれば、これらのランニングコストをゼロにすることが可能です。
②在庫がない
小売などのフランチャイズでは、仕入れた在庫がさばけないと赤字になってしまいます。
在庫を必要としない技術職・サービス職のフランチャイズであれば、大量の売れ残りを抱えてしまう心配もありません。
③売掛が少ない
売掛金などは、即資金として活用できないため、店舗のスムーズな運営の邪魔になることがあります。
特に長期の納期が設定されている仕事などは、売り上げが入ってくるタイミングが非常に遅くなります。
経営が思わしくない会社の場合、売掛金が入ってくる前に体力が尽きてしまうことも。
一方、最短1日などの納期で作業が完了する仕事であれば、利益を即回収することができます。
世の中でよく聞く倒産のほとんどは、「在庫」や「売掛」の読み違いが起因します。
「在庫」や「売掛」を常に考えなければならないビジネスは、経営者としての高いスキルが必要です。
5.おそうじ革命から独立した元製造業の方の声
ハウスクリーニングのおそうじ革命も、フランチャイズ事業を展開しています。
清掃や家事代行は、お客様のお家をキレイにしたり、お客様に代わって家事をこなすのが主な仕事です。
仕事の特性上、店舗は必要ありません。
また、小売ではないため在庫もなく、開業資金も比較的安価という特徴があります。
おそうじ革命にも、元製造業から独立された方がたくさんいらっしゃいます。
この項では、おそうじ革命から独立した元製造業のみなさんの声をご紹介いたします。
「自動車の部品を作る工場で働いていました。雇用形態や給与は安定していたのですが、毎日同じ製品を作り続けることに苦痛を感じ、3年で退職してしまいました。
製造業は、自分には向いていなかったのだと思います。
おそうじ革命に加盟してからは、毎日違う現場で違う汚れと対峙し、自分なりのアプローチで現場をこなすことに新鮮さを感じています。製造業の頃とは全く違う、生活のメリハリを強く感じています。」(28歳)容を入力してください。
「10年近く工場に勤務していましたが、何年働いても一向に待遇が改善されませんでした。しかし経験がある分、後進の育成や監督などを任されるようになり、責任だけが重くなるばかりで、どんどん働くことが辛くなっていきました。
35歳の時、『このままでは少ない給料でこき使われて終わりだ』と考え、工場を辞めておそうじ革命に加盟しました。
オーナーになってからは、自分の方法でお店を経営できること、仕事ができることに喜びを感じています。あの時、勇気を出して独立を決断して本当によかったと毎日実感しています。」(40歳)
「45歳の時、長年勤めていた工場が倒産しました。すぐに転職活動を開始しましたが、年齢の壁もあり、製造業以外の経験もないため、雇用してくれる企業はなく、意を決してFC独立という道を選びました。
ハウスクリーニングという仕事は初めてでしたが、根気よく汚れと向き合っている時、工場で培った集中力や粘り強さがとても役に立っていると感じます。」(50歳)
6.最後に|清掃は「やりがい」を感じる人がたくさんいる仕事です
清掃という仕事は、お客様のお家にうかがって、現場をキレイにする仕事です。
作業を終えたその場でお客様から「ありがとう」と声をかけてもらえるこの仕事に、やりがいを感じている人がたくさんいます。
お客様からの感謝の言葉は、モチベーションを最高に引き上げてくれる魔法の言葉です。
「ありがとう」の言葉に秘められた力は、決して侮ることができません。
KIREI produce代表取締役の福井智明も、お客様からの感謝の言葉をきっかけに、「清掃を生涯の仕事にしよう」と決意しました。
お客様と直接会うことのない仕事をされている方は、自分の仕事がどのような成果をもたらしているのか、想像することが難しいことと思います。
そんな方が一度ハウスクリーニングを始めると、「お客様のリアクションが嬉しくてたまらない」、「汚れがキレイになる過程が最高に面白い」といった具合に、その面白さに深く引き込まれ、めきめきと力を付けて成長していきます。
おそうじ革命に入ってきた元製造業の方の中には、そんな方が多くいらっしゃいます。
転職を考えている製造業のみなさま、おそうじ革命と一緒に世界中をKIREIにしませんか?
皆様からのご相談、ご連絡を、おそうじ革命はいつでも、熱意を持ってお待ちしております。
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