日本の産業全体の有効求人倍率は1.31倍（2023年）といわれています。
有効求人倍率が1を超えている状態は、求人の量に対して求職者が少ない状態、つまり人手が不足していることを表します。
人手不足の業界は、労働環境や賃金に問題がある、人材の高齢化などのネガティブな要素が原因で人手が不足しているケースと、市場が急速に拡大したために需要過多となっているというポジティブな要素が原因で人手不足になっているケースとがあります。
今回の記事は、人手不足が深刻な業界とその理由、これから伸びてくる可能性の高い人手不足の業種などについて、以下の見出しで解説していきます。
- 1位：建設業
- 2位：宿泊・飲食サービス業
- 3位：運輸・郵便
- 4位：情報・通信技術（IT）
- 5位：医療・福祉
- 有効求人倍率とは？
- 人手不足が業界を成長させる理由
- 将来伸びる可能性のある人手不足の業界
■市場規模が1兆円を突破！ハウスクリーニングは未来のあるお仕事です。
■人手不足が深刻な業界トップ5とその理由を徹底解説！
2023年10月現在、日本は深刻な人手不足に直面しています。
厚生労働省の調査によると、有効求人倍率は1.05倍となり、求職者1人に対して1.05の求人がある状況です。
これは、人手不足が依然として深刻な状況であることを示しています。
この章では、人手不足が特に深刻な業界トップ5とその理由を解説します。
1位：建設業
有効求人倍率：5.47倍（2023年調査）
建設業は、人手不足が最も深刻な業界です。
高齢化による現場労働者の減少や若者の建設業離れなどが主な原因と考えられます。
建設業の人手が不足すると、建設工事の遅延、建設コストの上昇、インフラ整備の遅滞などの弊害が発生します。
2位：宿泊・飲食サービス業
有効求人倍率：2.38倍（2022年調査）
宿泊・飲食サービス業は、コロナ禍による外国人労働者の減少や長時間労働・低賃金などの問題が原因で人手不足が深刻化しています。
宿泊・飲食サービス業の人手不足は、サービスの低下や人件費の高騰に繋がります。
3位：運輸・郵便
有効求人倍率：2.05倍（2021年調査）
運輸・郵便は、物流業界における人手不足やドライバーの高齢化などが原因で人手不足が深刻化しています。
また運送業はこれまで、36協定締結の厳守を求める法改正において猶予状態にありましたが、2024年4月にいよいよ運送業界にも法律が施行されます。
36協定締結遵守によって労働時間が制限されると、収入が減るドライバーも多く、さらに人材の逸失が加速すると考えられています（2024年問題）。
4位：情報・通信技術（IT）
人手不足率：2.01倍（2022年調査）
情報サービスは、IT技術の発展による人材ニーズの増加や優秀な人材の獲得競争などが原因で人手不足が深刻化しています。
情報化社会の現代において、情報・通信技術業界の人手不足が深刻化すると、システム開発の遅延やセキュリティリスクの増加などが懸念されます。
5位：医療・福祉
有効求人倍率：1.32倍（2023年調査）
医療・福祉は、高齢化による介護需要の増加や医療従事者の不足などが原因で人手不足が深刻化しています。
医療・福祉の現場の有効求人倍率は徐々に下がっており、人手不足が解消されている傾向にありますが、いまだに慢性的に人手が足りていない現場が多いようです。
有効求人倍率とは？
有効求人倍率は、求職者1人に対して何件の求人があるかを示す指標です。厚生労働省が毎月発表しており、日本の労働市場の状況を知るための重要な指標の一つです。
有効求人倍率の算出方法
有効求人倍率 = 有効求人数 ÷ 有効求職者数
有効求人倍率が1.00倍を上回っている企業・業界は、求職者よりも求人数の方が多く、人手不足の状態にあります。
逆に、有効求人倍率が1.00倍を下回っている場合は、求職者よりも求人数の方が少なく、雇用が少ない状態になっています。
■人手不足の業界はこれから伸びてくる！
近年、人手不足が深刻化している日本では、「人手不足＝将来性がない」というイメージが根強いです。
しかし、人手不足は必ずしもネガティブな要素ではありません。
むしろ、人手不足は業界の成長を促進する可能性を秘めているのです。
この章では、人手不足が深刻化している業界が将来どのように伸びていくのか、具体的な事例を交えながら解説します。
人手不足が業界を成長させる理由
人手不足が業界を成長させる理由は、以下の3つが挙げられます。
イノベーションの促進
人手不足を解消するために、企業は新しい技術やサービスを導入するようになります。
その結果、業界全体の生産性が向上し、新たな市場が創造される可能性があります。
人材価値の向上
人手不足になると、企業は優秀な人材を獲得するために、待遇改善やキャリアパス制度の充実などに取り組むようになります。その結果、人材のスキルアップやモチベーション向上につながります。
労働環境の改善
人手不足を解消するために、企業は長時間労働の是正やテレワークの導入など、労働環境の改善に取り組むようになります。
また、国も人手不足の業界に対して積極的に支援を行うため、労働環境の改善が促され、働きやすい環境がしっかりと整備されるようになります。
その結果、従業員の満足度向上やワークライフバランスの改善につながります。
将来伸びる可能性のある人手不足の業界
将来伸びる可能性が高い人手不足の業界は、以下の3つです。
IT業界
デジタル化の進展により、IT人材の需要は今後も増加していくことが予想されます。
特に、AIやビッグデータ、セキュリティなどの分野は人手不足が深刻化しています。
医療・介護業界
少子高齢化により、医療・介護サービスの需要は今後も増加していくことが予想されます。
特に、高齢者向けの介護サービスや、在宅医療サービスの人材不足が深刻化しています。
家事代行業
少子高齢化、晩婚化、未婚率の増加、核家族化などに伴い、家庭内で家事を行う人手が減っている傾向にあります。
その結果、掃除や洗濯などの家事を業者に依頼する人も増えています。
今後、家事をアウトソーシングするのがトレンドになっていくことが予想されます。
■市場規模が1兆円を突破！ハウスクリーニングは未来のあるお仕事です。
ハウスクリーニングなどの家事代行業は、近年急速にニーズを伸ばしています。
2016年には200億円程度だった市場規模も、2021年には1兆円を突破し、利用率に関する調査では、「ハウスクリーニングを依頼したことがある」と回答した人は、2009年には全体で4％だったのに対し、2022年には約15％にまで増えています。
ハウスクリーニングは、少し前まで「お金持ちが頼むもの」というイメージが強くありましたが、最近ではファミリー世帯や単身者の利用も非常に多くなっています。
徐々にポピュラーな存在になりつつあるハウスクリーニングサービスは、まさに未来のあるお仕事。これからもより成長が加速していくと考えられます。
ハウスクリーニングのおそうじ革命も、フランチャイズ事業に参入後、10年間で全国加盟店を300店舗に増やしました。
おそうじ革命は今後、国内にさらに加盟店を増やすべく、加盟希望のオーナー様を常時募集しております。
独立をご検討中の方、よろしければ一度、おそうじ革命の説明会にご参加なさいませんか？
皆様の独立への情熱を、全力でサポートさせていただきます！
