長年働いてきた会社を退職し、ようやく迎えた「第二の人生」。
けれど、いざ毎日が休日になると、想像していたよりも手持ち無沙汰になったり、社会とのつながりが薄れて孤独を感じたり…そんな声も少なくありません。
実は、定年退職後にどう過ごすかによって、その後の健康や幸福度が大きく変化するといわれています。
その中で特に大切なのが、「趣味」を持つこと。
趣味は、心と体の健康を支えるだけでなく、日々にメリハリや生きがいをもたらしてくれます。
本記事では、退職後の暮らしを豊かにしてくれる趣味の重要性から、お金をかけずに始められるおすすめの趣味、さらに趣味を長く続けるためのコツまで、実用的な情報をまとめました。
新たな人生のステージを、自分らしく楽しく過ごすヒントになれば幸いです。
<目次> |
定年退職後は”趣味の有無”が人生を左右する!?
定年退職後は、それまで仕事を通じて繋がっていた社会的な関係が突然途切れることで、孤独や無気力になりやすくなります。
こうした「燃え尽き症候群」などを防ぎ、リタイア後に心身の健康を保つためには、趣味を持つことがとても重要といわれています。
趣味を持つことは、心身の健康維持と人生の目的感につながる重要な手段です。
実際に世界各国で実施されたあらゆる調査で、高齢期における趣味・レジャー活動への参加は、うつ症状や認知機能低下の抑制、さらに幸福感の向上につながるというエビデンスが示されています。
この章では、リタイア後の人生を有意義なものにしてくれる「趣味」の効果について見ていきましょう。
趣味が大事な理由①孤独や暇を防ぐ
定年退職直後は、職場による人間関係や日常リズムが失われ、「孤独」を感じる高齢者が多くなります。
オーストラリアの調査によると、退職した人の19.4%が孤独を感じているという結果が出ています。
一方、退職後にグループ活動や趣味を始めた人は、社交的な接触が増え、長期的に孤独を減少させる傾向が確認されています 。
社会的孤立は高血圧や心疾患、免疫低下、うつ、認知症、さらには死亡リスクの上昇とも関連があるといわれています。
こうしたリスクを防ぎ、健康長寿な第二の人生を過ごすためには、趣味などを通じて社会と繋がりを持つことが不可欠です。
趣味が大事な理由②健康寿命を延ばす
Nature Medicineに掲載された国際共同研究では、年齢65歳以上の被験者約9万人を対象に調査を行った結果、「趣味への参加はうつ症状の減少・幸福感・生活満足度・自己申告の健康状態の改善に有意に関連する」ことが示されました。
趣味には運動や精神刺激だけでなく、共通の趣味を持つ人との関係など、社会活動も伴います。
これが脳の可塑性向上による記憶力・認知力の向上、ストレス緩和、身体機能の維持につながるとする研究もあり 、身体的・精神的両面から健康寿命を支える効果があることが示唆されています。
趣味が大事な理由③生きがいや人とのつながりを持つ
趣味やボランティア活動をすることで、目的意識(生きがい)が生まれます。
目的意識を持つことは、生理的にも心理的にも老化のプロセスを遅らせ、死亡リスクの低下にもつながるといわれています。
また、「活動理論(activity theory)」という老年学の理論においても、退職後も社会的・文化的活動を続けることで、QOL(生活の質)や適応力が向上すると明言されています。
何歳になっても明るくアクティブに日々を送っている人は、年齢よりも若く見られるものです。
その元気の源になっているのは、人生への「目的意識」や「生きがい」です。
趣味は、こうした生きがいを生み、意欲を向上させてくれるとても大切なものなのです。
お金をかけずに楽しめる!定年後に人気の趣味15選
1.ウォーキング・散歩
- コスト
歩きやすい靴があればOKなので基本的に無料。 - メリット
有酸素運動で心肺機能・脚力を維持。認知症予防にも効果あり。 - 始め方
近所の公園や川沿いからスタートしてみましょう。運動経験のあまりない人は、最初は5,000歩程度から初めてみるのがおすすめです。万歩計アプリで記録するとモチベーションが続きやすいです。
2.家庭菜園・ベランダ菜園
- コスト
初期費用は数百円程度(土や種、プランター) - メリット
収穫の喜びはひとしお。健康的な食生活にも寄与し、ストレス軽減や達成感も味わえる。 - 始め方
初心者は育てやすいミニトマトやバジルから始めるのがおすすめ。100円ショップの園芸コーナーを活用しましょう。
3.図書館通い・読書
- コスト
完全無料 - メリット
知的好奇心を満たし、脳の活性化にもつながる。静かで快適な場所で過ごしたい人におすすめ。 - 始め方
最寄りの図書館カードを作成し、週1回通う習慣を。始めは難しい専門書ではなく、短編小説などから読んでみるのがおすすめ。
4.写経・座禅
- コスト
筆ペンや写経用紙のみ(数百円~) - メリット
心の落ち着きや集中力が高まり、ストレス軽減に。 - 始め方
ネットから写経用紙のフォーマットをダウンロードできるので、自宅で印刷して始められる。般若心経が短く(262文字)初心者向け。お寺で体験会を実施しているところもあります。
5.無料講座や市民講座の受講
- コスト
自治体の講座は無料~数千円程度 - メリット
学び直しや新しい仲間づくりの場に。認知機能の維持にも効果的。 - 始め方
市報、地域センター、公民館の掲示板などをチェックし、興味がありそうなものに参加してみましょう。
6.写真撮影(スマホでOK)
- コスト
スマホ一台 - メリット
日常に美しさを見つける習慣が身に付き、観察眼が磨かれ、脳の活性化に繋がる。SNSで発信もできるので、人との繋がりも作れる。 - 始め方
毎日の散歩中に「光と影」や「季節感」などのテーマを設け、被写体を探して撮ってみましょう。
7.ブログや日記を書く
- コスト
無料ブログサービスを使えば0円 - メリット
思考の整理・記録・交流の場としても有効。認知症予防にも。 - 始め方
はてなブログやnoteなどでアカウント作成し、週1更新を目標に書いてみましょう。最初は100〜200文字を目標に、ゆるいペースで始めるのが続けるこつです。
8.料理・お菓子作り
- コスト
材料費や調理器具代(家にあるものでOK) - メリット
創作意欲が満たされ、健康管理にも役立つ。家族との交流にも。 - 始め方
昔のレシピ本などを参考に、簡単なもの(材料3〜5つくらいで作れるもの)から作ってみましょう。最近ではクックパッドなどのレシピサイトや、YouTube動画で作り方を紹介している人もいるので、そちらを参考にするのもおすすめです。
9.手芸・裁縫
- コスト
糸・針・ハギレ程度(再利用すればほぼ無料) - メリット
手先を使うことで脳が活性化。作品を作る達成感も◎。 - 始め方
古い衣類をリメイクするところからスタートしてみましょう。100円ショップの手芸コーナーでいろいろ揃えられます。
10.ボランティア活動
- コスト
交通費程度(基本無料) - メリット
社会とのつながりが生まれ、生きがいを感じやすい。幸福感が高まるという研究も。 - 始め方
社会福祉協議会や自治体HPで募集情報をチェックし、興味のあるものに参加してみましょう。
11.俳句・短歌
- コスト
紙と筆記具のみ。スマホに記帳するのもアリ - メリット
季節感や感性を養い、表現する楽しさがある。コンテスト参加でさらにモチベーションがアップすることも。 - 始め方
5・7・5(俳句)、5・7・5・7・7(短歌)の形式にこだわらず、自由に楽しむところから始めてみましょう。
12.地域の散策・寺社巡り
- コスト
徒歩または自転車で行ける範囲なら無料 - メリット
歴史や自然に触れられ、心が整う。写真撮影や御朱印集めもおすすめ。 - 始め方
まずは自宅から徒歩30分圏内の神社仏閣や旧道を巡ってみましょう。事前にお寺について知識を入れておくと、より深く楽しむことができます。
13.ラジオ体操・自宅ヨガ
- コスト
基本無料(動画サイトを活用) - メリット
毎日続けることで、柔軟性・筋力・バランス感覚が向上。 - 始め方
朝の時間にYouTubeやテレビのラジオ体操をする習慣をつけてみましょう。1ヶ月ほどで効果が実感できるはずです。
14.囲碁・将棋
- コスト
盤駒などの道具代のみ。公民館での集会も、多くが無料~数百円程度で参加できる。 - メリット
論理的思考力の維持、交流を通じた会話も認知症予防に効果。 - 始め方
地域の囲碁将棋クラブに見学参加するところから始めてみましょう。初心者向けの動画講座も充実しているので、そちらを利用するのもおすすめです。定石の学習など、一人でできるものもあります。
15.他言語学習
- コスト
最近では無料アプリもあり。 - メリット
言語学習による脳の活性化や、異文化コミュニケーションで人との繋がりを作ることができる。 - 始め方
無料の学習アプリを落として、1日10分を目安に始めてみましょう。
趣味を続けるためのコツと注意点
どんなに楽しい趣味でも、長く続けるためにはちょっとした工夫が必要です。
退職後は時間に余裕ができますが、趣味を習慣化するのはとても難しいもの。
この章では、無理なく趣味を楽しみながら、生活の一部として自然に習慣にするコツをご紹介します。
趣味を「やらなければいけないこと」にしない
趣味は「自由で楽しい」からこそ意味があります。
毎日きっちりやろうとすると、知らず知らずのうちに義務感が生まれ、ストレスになることもあります。
たとえば「毎日1時間やらなきゃ」ではなく、「気が向いたときにやろう」「今日は5分だけでもOK」といった柔軟なスタンスが大切です。
実際、心理学でも“内発的動機(=自分がやりたいからやる)”が習慣化や継続のカギだとされており、目標を課すよりも「楽しさ」を感じることが長く続けるための大事なポイントといわれています。
仲間を作る工夫をする
趣味を通じたつながりは、「継続のモチベーション」や「孤立防止」にも効果的です。人と会話をすることで、刺激や新しい発見が生まれます。
近所の公民館、市民講座、オンラインコミュニティなど、年齢や経験を問わず参加できる場を活用しましょう。定期的に集まることで自然と習慣にもなります。
特に退職後は社会的なつながりが減りやすいため、「趣味仲間=新たな居場所」としても機能します。
無理なく楽しむための工夫をする
体調や気分によってムラが出るのは当然のこと。
調子が悪い日は無理をせず、やれる日に少しだけ取り組むぐらいの姿勢でOKです。
お金や時間がかからない方法を見つけておくのも継続のカギ。
たとえば「スマホで撮る写真」「100円グッズで手芸を楽しむ」など、負担が少ない方法を工夫すると気楽に続けられます。
また、時には趣味を変えてみるのも手です。「飽きたら次へ」くらいの気持ちでOK。いくつかの趣味を持ち回しで楽しむ“ゆるい並行スタイル”もおすすめです。
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