独立・開業を志す方なら、一度は聞いたことがある「フランチャイズ」という言葉。
フランチャイズとは、ざっくり言うと、特定の企業にロイヤリティ（加盟金）を支払うことで、その企業の看板を借りることができるというビジネスモデルです。
フランチャイズ契約をする場合と、1から自分で起業する場合とでは何が違うのか。メリットとデメリットについて知りたい、と言う方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、そんなフランチャイズのメリットとデメリットについて、詳しく解説していきます。
フランチャイズのメリット①初心者でも成功しやすい
フランチャイズのメリット②ブランドイメージを利用できる
フランチャイズのメリット③経営ノウハウを利用できる
フランチャイズのメリット④金融機関の融資を受けやすくなる
フランチャイズのデメリット①ロイヤリティ
フランチャイズのデメリット②運営の自由度がやや低い
フランチャイズのデメリット③本部と共倒れになることも
■フランチャイズ独立するなら！国内300店舗を持つハウスクリーニングブランド・おそうじ革命
■フランチャイズとは？
フランチャイズ（franchise）契約とは、ビジネスモデルのひとつです。
フランチャイズ契約は、フランチャイジー（加盟店）がロイヤリティ（加盟金）を支払うことで、フランチャイザー（本部）のブランド名や経営ノウハウなどを利用することができる仕組みになっています。
例えば、国内最大手のコンビニチェーン、セブンイレブンもフランチャイズビジネスをしていますが、セブンイレブンとフランチャイズ契約を結ぶと、セブンイレブンの名前やブランドロゴなどを借りてお店を開くことができます。
屋号やブランドロゴ、チェーングループの流通網などを使ってビジネスをする対価として、セブンイレブンの加盟店はロイヤリティ（加盟金）を定期的にセブンイレブン本部に支払います。
フランチャイズ事業は、有名コンビニのほか、ケンタッキーフライドチキンやミスタードーナツ、マクドナルドなどのファーストフード・飲食店チェーンなど、幅広い業態で展開されています。
なお、日本で初めてフランチャイズビジネスを始めた企業は、ハウスクリーニングのダスキンだといわれています。
■フランチャイズのメリット
フランチャイズ契約にはどのようなメリットがあるのでしょうか？
実は、フランチャイズ契約での開業には、「ビジネスが比較的成功しやすい」、「金融機関から融資を受けやすくなる」など、さまざまなメリットがあります。
この章では、フランチャイズのメリットについて解説していきます。
フランチャイズのメリット①初心者でも成功しやすい
1から自分で事業を立ち上げた場合の5年継続率（5年後もビジネスが続いている確率）は約40％といわれています。
10人が起業して、生き残れるのはたったの4人です。
それに対して、フランチャイズ加盟での起業の場合は、5年継続率は約70％といわれています。
独力で会社を立ち上げる場合と比べ、フランチャイズは比較的成功しやすいため、経営初心者の人にもおすすめの起業方法です。
フランチャイズのメリット②ブランドイメージを利用できる
フランチャイズ契約の最大のメリットは、加盟先の企業のブランドイメージを利用できる点にあります。
例えばイチから自分でオリジナルのコンビニエンスストアを立ち上げるのと、セブンイレブンなどの有名チェーンとフランチャイズ契約をして加盟店として開業するのとでは、どちらが経営において有利でしょうか？
やはり、誰も知らないオリジナルのコンビニをイチからつくるよりも、名実ともに日本一のコンビニチェーンであるセブンイレブンの知名度を利用できるフランチャイズ契約の方が圧倒的に有利だと言えるでしょう。
フランチャイズのメリット③経営ノウハウを利用できる
フランチャイズ契約をすると、本部企業が持っている経営ノウハウを利用できるようになる点も、フランチャイズ契約のメリットの一つです。
大成した企業の、よく練られたノウハウをいきなり全面的に利用できるのは、ビジネスにおいて非常に心強いと言えるでしょう。
RPGで言えば、最初の街からいきなりレベルの高い状態でスタートできるようなものです。
フランチャイズのメリット④金融機関の融資を受けやすくなる
フランチャイズ契約で出店する場合は、1から自分で起業する場合に比べ、金融機関の審査が通りやすくなる傾向にあるといわれています。
全国に加盟店を持つブランドの加盟店で、さらに本部からさまざまなサポートが入るフランチャイズ店は、廃業する可能性が低いため、金融機関も比較的お金を貸してくれやすくなるようです。
フランチャイズのデメリット
ビジネスとして成功しやすいフランチャイズですが、契約する上で気をつけておいた方がいいデメリットもいくつか存在します。
この章では、フランチャイズのデメリットについて解説していきます。
フランチャイズのデメリット①ロイヤリティ
フランチャイズ契約をしたら、加盟店は加盟金（ロイヤリティ）を定期的に本部に納める必要があります。
ロイヤリティは、ブランドロゴや経営ノウハウの使用料のようなものですので、必ず納めなければなりません。
経営が苦しい時でも支払う必要がありますので、時にロイヤリティが経営を圧迫する要因となることも少なくありません。
コンビニブランドによって異なりますが、ロイヤリティは粗利の30〜70％と定めている企業が多いようです。
フランチャイズのデメリット②運営の自由度がやや低い
フランチャイズ契約をすると、加盟店は本部から、さまざまな経営についての指示やルールの遵守を求められます。
直営店と同様、フランチャイズ加盟店もブランドイメージを統一しなければなりません。
本部の方針から逸脱した加盟店には改善指導が行われるため、フランチャイズ店は、一から自分で立ち上げたお店や企業に比べると、経営の自由度がやや低いといわざるをえないでしょう。
フランチャイズのデメリット③本部と共倒れになることも
有名ブランドの加盟店になるという事は、そのブランドがもつ世間的なイメージがそのままその加盟店にも付与されることになります。
これはメリットでもありますが、デメリットになることもあります。
例えば、フランチャイズ契約をした本部が、顧客情報の流出や表示の偽造などの不祥事をしでかした場合。世間からは「不祥事を起こした企業」というイメージを抱かれてしまい、これは加盟店全体に波及してしまいます。
また、本部が経営不振などでブランドの縮小や撤退を決めた場合、加盟店も共倒れになってしまうこともあります。
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