【この記事の概要】
大学卒業後、就職した企業を3年以内に辞めてしまう人の割合をまとめた指標を「新卒離職率」と呼びます。
若い人はどのような仕事に就き、そしてどのような仕事を辞める傾向にあるのでしょうか？
また、若い人の中で自分で会社を作る人はどれくらいいるのでしょうか？
この記事では、20代の離職率と起業率にスポットをあて、以下の見出しで解説しています。
- 宿泊業、飲食サービス業
- 生活関連サービス業、娯楽業
- 教育、学習支援業
- 医療、福祉
- 小売業
- 全年齢での起業率はわずかに1.3％
- 20代が起業をためらう理由とは？
「いつか自分も…」は一生来ないかも！起業は思い立ったら即行動！
- おそうじ革命で起業しませんか？
20代の離職率が高い仕事
20代の離職率が高い仕事には、以下のようなものがあります。
宿泊業、飲食サービス業
宿泊業飲食サービス業の新卒離職率は60％を超えており、3人に2人以上の人が新卒就職後3年以内に業界を去っています。
旅行業界や飲食サービス業界の離職率が高い理由としては、「激務の割に給与が低い」、「勤務時間が特殊」、「休みが少ない」、「イレギュラーな出社が多い」といったものが挙げられます。
生活関連サービス業、娯楽業
娯楽業には、映画館や興行場などを含む生活関連サービス業の一部であり、洗濯・理容・美容・浴場業、旅行業・家事サービス業・冠婚葬祭業などの生活サービス業も含まれます。
娯楽業の離職率が高い理由は、ハードな労働環境であることや賃金水準が低く、労働に見合う対価が得られないことが挙げられます。
このような産業は、就職する人も多いですが、離職する人も多く慢性的な人手不足に陥っています。
教育、学習支援業
教育・学習支援業の離職率が高い理由は、報酬が低いことや労働環境の悪さなどが挙げられます。
学習塾や教材開発販売会社などが主に含まれる教育・学習支援業界では、講師たちは教育だけでなく教室をマネジメントしており、経営も任されています。しかし、大変な仕事に対してその報酬が低すぎるため、モチベーションが続かず辞めてしまう人がが多いようです。
また、労働環境も悪く、「業務量が多いため」、「仕事の繁閑の差が大きいため」、「予定外の仕事が突発的に発生するため」という理由から所定外労働（残業）が発生することも多く、そういったことも離職率をあげる原因となっています。
医療、福祉
医療・福祉業の離職率が高い理由は、人間関係の問題が最も多いとされています。
特に、福祉・介護職は職員同士のチームワークや共同作業が求められる場面が多く、人間関係の不和が業務に影響してしまう可能性が高いためです。
加えて、医療・福祉業界は人手が基本的に足りていないところばかりです。
慢性的な人材不足による業務過多から、同僚とのコミュニケーションを取る余裕がなくなってしまうことや、他職種と上手くいかないことも挙げられます。
また、医療・福祉の現場では、患者さんや利用者さんの入浴や排泄の補助などをしなければならないことも多く、若くて経験が少ないと、こうした業務が大きな心理的ストレスとなる場合も多々あるようです。
小売業
小売業の離職率は、全産業のうちワースト5位となっています。小売・卸売業界の営業職も同様に離職率が高く、理由としては、業務内容に変化が少ないことやキャリアアップが難しいこと、給与が低く長時間労働になりがちであることなどが挙げられます。
小売業で働く人々は激務を強いられており、そのためストレスや疲労感から退職する人も多いようです。また、いじめやパワハラなども原因の一つであり、同僚や上司からきつく当たられることが辛くて仕事をやめた、という人もたくさんいます。
20代の半数は「起業に興味あり」でも実際に起業する人は2割
自分で会社を起こすことに対して、若い人ほど興味が強いという統計結果が出ています。
それに反して、実際に20代で起業した人の数は全体の20％程度です。
興味がありながらもなかなかチャレンジする勇気が湧かない「起業」。この項では、どれくらいの割合の人が起業するかについてと、20代が起業をためらう理由として多いものを解説していきます。
全年齢での起業率はわずかに1.3％
なかなか足を踏み出せない「起業」ですが、実は全年齢で起業に対してのイメージはネガティブです。
全年齢を対象にした起業率の調査では、起業を志して実際に起業した人はわずかに1.3％しかいなかったという衝撃の調査結果が出ています。
20代が起業をためらう理由とは？
人はなぜ起業に対して気後れしてしまうのでしょうか。
20代が起業をためらう理由には、以下のようなものが多いようです。
・失敗するリスクが怖い…自分で会社を起こした場合、ビジネスが上手くいく保証はどこにもありません。そのため、経営が軌道に乗らなければ会社を畳まなければならず、「失敗したら莫大な借金が残って人生が終わる」という恐怖心から起業に踏み出せない人が多いようです。
・知識や経験不足を感じているため…会社を起こしたくても、起業についての知識や経験がないために、いまいち行動を起こせないという人も多くいます。しかし、世の中で成功している会社の社長も、一番最初は完全な素人からスタートしたということも事実です。
・起業で収入が減ったら嫌だから…会社を起こしてしばらくは、投資したお金を回収していく必要があります。そのため、サラリーマンとして働くよりも、一時的に収入が少なくなってしまう可能性もあります。「社長なのに貧乏暮らしするのは嫌」という理由から、起業に踏み出せない人もいるようです。
・娯楽や友達付き合いなど他に楽しいことがたくさんある…20代は貴重な青春時代です。結婚したり子供が生まれたらできなくなってしまうような体験を、たくさん積むことができます。会社の社長になってしまったら、そんな大切な時間を味わう余裕はなくなってしまうかもしれません。「今しかできない体験をしたい」という理由から、起業を躊躇う若い人はたくさんいます。
「いつか自分も…」は一生来ないかも！起業は思い立ったら即行動！
「起業したい！でも自分には早い」と悩み、なかなか行動にうつせない皆さんへ。
夢を叶えられる人は、全体の20％程度だといわれています。
5人に1人しか夢を叶えられないという厳しい結果のように思えますが、夢を叶えられなかった人の大半は「自分にはまだ早い」として具体的な行動をいつまでも起こさなかった人たちです。
夢を持っていたのに、何も行動しないまま夢を諦めてしまう。そこに残されているのは、諦めたという敗北感・挫折感と、それに伴う自信の喪失です。
「いつか自分も…」と思い続けているうちに、10年20年はあっという間に過ぎていきます。
どのような偉大な事業も、最初に行動を起こした人がいるから今があります。
起業を考えているなら、悩んでいる時間は無駄。即行動に移しましょう。後悔するよりも、きっと多くのものを得ることができるはずです。
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このように、フランチャイズ加盟には、加盟先の企業の”おいしいところ”を最大限利用できるというメリットがあり、そのため事業として安定しやすく、5年継続率は70％を超えるとされています（1から自分で起業した場合の5年継続率は30％）。
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