フランチャイズのビジネスをしていくために大切な法律をご存じでしょうか？
知っておきたい重要な法律は「独占禁止法」「中小小売商業振興法」「労働法」の3つです。
法律を知らなかったために、本部や従業員とトラブルになるかもしれません。
知っておきたい重要な3つの法律の概要を解説します。
独占禁止法
独占禁止法とは「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」の略称で、
企業が守るべきルールを定め、公平かつ自由な競争を妨げる行為を規制することです。
フランチャイズ加盟店と本部は、独立した事業主同士として対等な関係でなければなりません。
しかし、本部が経験や知識を持っている分どうしても優位な力関係になってしまいます。
本部が地位を利用し、過剰な仕入れや取引先の制限など不当な取引をした場合、
加盟店側は「独立禁止法」に違反すると主張できます。
中小小売商業振興法とは、商店街の近代化を目的として制定された法律です。
フランチャイズのビジネスには、その中の「特定連鎖化事業」の規定が該当します。
フランチャイズ契約で、本部が加盟店に商品を販売したり商品の仕入れ先を本部に指定する場合は
「中小小売商業振興法」の適用が受けられます。
本部は加盟希望者に「法定開示書面」の交付による説明が義務付けられますが、
加盟する場合は、内容をよく理解しリスクも把握して判断しましょう。
労働法
労働法とは、雇う側と雇われる側の関係性を定める法令の総称です。
フランチャイズ契約後の現場で重要になるのが「労働法」です。
労働基準法・労働契約法・労働安全衛生法・育児・開度休業法などの労働関係の法律を
正しく理解しなければなりません。
パワハラやセクハラ・従業員の病気休職や産休育休制度など、
労働法を知らなかったためにトラブルになるケースがありますので、しっかり理解しておきましょう。
まとめ
フランチャイズ本部と加盟店の関係は、同じ事業主で対等です。
しかし、本部からビジネスのノウハウを教えてもらうため、加盟店の方の立場が弱くなってしまいます。
その立場を守り、商売を良くするために「独占禁止法」「中小小売商業振興法」が定められました。
また、自分のお店で従業員を雇う時には「労働法」が重要になってきます。
フランチャイズのビジネスで重要な3つの法律を理解して、面倒なトラブルを防ぎましょう。
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