現在職業従事者約210万人と言われる介護業界。
加速する高齢化社会の中で介護サービスの需要はさらに高まり、今後も著しい成長が続くという予測が出ています。
しかし、現実では介護業界は人手不足が深刻です。
厚生労働省は2025年までに、国内の介護職従事者を250万人まで増やす必要があると発表していますが、実際のところ人材確保は難航しています。
また、労働環境や賃金など、改善すべき問題点も山積みになっています。
今回の記事では、介護業界の現状と展望、介護職員の転職事情について、以下の項目で解説しています。
- 介護職の現状とこれから
1-1.サービス受給者は12年で300万人増
1-2.介護職員は15年で3倍に
1-3.2025年までに介護職員は最大250万人必要
1-4.2022年に所得改善「一人あたり月額9,000円補助」しかし…
1-5.圧倒的人手不足 7割の施設が「職員の数に不足を感じている」
1-6.介護業界も例外ではない「高齢化」の波 - 介護職員に多い転職理由
2-1.給料に不満がある
2-2.メンタルが続かない
2-3.人間関係の悩み
2-4.施設・事業所への不満がある
2-5.身体的な苦痛
2-6.仕事が激務 - 介護職からの転職事情 ここが大変
3-1.介護のスキルが活きる仕事は限られる
3-1-2.資格が求められる仕事も多い - 転職の選択肢に「独立起業」|成功させられる人は何割?
4-1.独立起業した場合の5年継続率は40%、10年継続率は25%
4-2.起業を成功させるには入念な「準備」と「体力」そして「お金」が必要
4-3.フランチャイズを活用する手も|FC独立は5年継続率70%と安定的 - おそうじ革命のフランチャイズ加盟店のオーナーには元介護職員が多数
- 最後に|あなたが培った優しさが活きる仕事「清掃」
- おそうじ革命関連動画
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1.介護職の現状とこれから
介護の市場は現在どのような状態なのでしょうか?また、これから先はどのような展望が待っているのでしょうか?
現在、介護職は成長産業と言われています。
介護職の成長を後押ししている要因は、なんといっても日本の人口の高齢化にあります。
2019年時点での日本の高齢化率(全人口に占める65歳以上の割合)は28.4%と言われており、4人に1人が高齢者という状態です。
高齢化率はこれから加速度的に伸び、2065年には2.6人に1人が65歳という時代がくると言われています。
こうした時代背景を受け、介護業の需要は今後ももっと大きくなるという予想が立てられています。
以下、介護業界のこれからと今後について解説します。
1-1.サービス受給者は12年で300万人増
2000年時点での介護サービス利用者は全国で約150万人(施設型・訪問型利用者両方)でした。
これが2012年には約450万人となり、3倍に増えています。
1-2.介護職員は15年で3倍に
介護サービス受給者の増加に伴い、介護職員も15年間で3倍に増えています。
2015年時点で介護職員の数は、全国で約165万人でした。
1-3.2025年までに介護職員は最大250万人必要
厚生労働省が発表した資料では、2025年までに介護職に従事する人員が最大で250万人必要とされています。
しかし、人材確保はやや難航気味で、今の状態では2025年までに20万人程度の人手不足が発生するという予測も立てられています。
1-4.2022年に処遇改善「一人あたり月額9,000円補助」しかし…
2022年2月に、岸田政権によって介護職に従事する人へ月額9,000円を支給する政策が施行されました。
これにより、介護職勤務の方の年間11万円程度の所得改善が見込めるそうです。
しかしこれに対して介護の現場からは「激務に対する対価として少なすぎる」「賃上げよりも人手不足を解消してほしい」などの声も聞かれています。
1-5.圧倒的人手不足 7割の施設が「職員の数に不足を感じている」
介護業界の人手不足は非常に深刻と言われています。
公共財団法人介護労働安定センターの調査によりますと、約7割の介護施設が「職員の数に不足を感じている」と回答しています。
また、施設によっても職員の数にバラつきがあり、少ない人数でたくさんの入所者をケアしなければならない現場もあるそうです。
サービス環境や労働環境の改善も介護業界の目下の課題です。
1-6.介護業界も例外ではない「高齢化」の波
高齢者の日常生活をサポート・ケアする仕事である介護職ですが、実は働いている人の高齢化も問題となっています。
介護職に従事する人の平均年齢は54.5歳で、そのうち60歳以上は37.6%という統計が出ています。これはそのほかの職種と比べてもダントツで高い数値となっています。
介護者が高齢になると、仕事での身体的苦痛も大きく、ヘルニアなどの致命的な怪我に繋がる恐れがあったり、体力や認知力の低下によってミスを誘発する可能性も高くなります。
2.介護職員に多い転職理由
介護職から転職をした人は、一体どのような理由で仕事を変えたのでしょうか?
この項では、介護職からの転職理由で多かったものをいくつかご紹介します。
2-1.給料に不満がある
介護職から転職をした人が挙げる離職理由で最も多いのが「給料への不満」です。
介護職の平均月収はその他の職種と比べても平均的で、決して安い訳ではないのですが、「入所者の安全を常に意識しなければならない」「体を使う激務が多い」「夜勤などもある」といった仕事の大変さに賃金が見合っていないと考える人が多いようです。
2-2.メンタルが続かない
介護職では、仕事のストレスが原因でメンタルに不調をきたしてしまう人がいます。
メンタルの不調が原因で仕事を続けられなくなり転職、というパターンで離職する人も多いようです。
介護職に従事する人からは、入所者の安全管理に神経を使うこと、不規則な生活、人手不足による激務などが、職場で感じるストレスとしてよくあがります。
2-3.人間関係の悩み
職場の人間関係に疲れて転職、というパターンが多いのも、介護業界の特徴です。
介護の現場は、職員同士だけでなく、入所者や、時にはその家族の方ともコミュニケーションを取らなければなりません。
常に人と関わっていなければならないので、対人ストレスも多く、人間関係にあつれきが生まれやすい仕事であるともいえます。
2-4.施設・事業所への不満がある
就労している施設や事業所の方針が肌に合わない、という理由も介護職からの転職理由に多いものです。
介護業は、施設・事業所によって提供しているサービスの質が全く違うことも多く、自分がやりたい仕事ができないなどの不満を抱えている介護士さんも多くいます。
2-5.身体的な苦痛
入所者の体を拭いたり、体勢を変えたり、入浴の介助をするといった作業は、想像以上の疲労を伴います。
こうした仕事上の身体的な苦痛が原因でヘルニアなどを患ってしまい、仕事が続けられなくなる人も多くいらっしゃいます。
2-6.仕事が激務
介護職は人手不足が深刻です。
そのため、複数の入所者を少ない人数でケアしなければならない現場も多く、仕事が激務になりがちです。
「休みが取りにくい」「休憩時間が短い」といった理由から、離職を決意する人は少なくないようです。
3.介護職からの転職事情 ここが大変
元介護職の人が経験した「転職活動で大変だったこと」にはどのようなものがあるのでしょうか?
3-1.介護のスキルが活きる仕事は限られる
介護の仕事で得られるスキルは特殊性が高いため、転職をする際の強みとなる職種は少ない傾向にあります。
介護職の方のセカンドキャリアには、看護士、保育士、介護事務など、同業あるいは仕事内容が近いものが多くなっていることからも、介護職から異業種への転職が比較的難しいという現実がうかがえます。
3-1-2.資格が求められる仕事も多い
上にあげたセカンドキャリアの中にも、看護士や保育士といった仕事は国が定める資格を取得する必要があります。
これらの仕事への転職は、資格取得のために新たに学校へ通う必要もあるため、金銭面や時間の面でも負担が大きいといえます。
4.転職の選択肢に「独立起業」|成功させられる人は何割?
転職は、企業に就職するだけが全てではありません。1から自分で会社を起こすという手段もあります。
独立して会社を起こすメリットには、
- 利益の多くを自分のものにできる
- 自分の方針で仕事ができる
- 組織に縛られることがなくなる
- 多角化、多店舗経営など事業の拡大といった大きな目標を持って仕事ができる
といったものが挙げられます。
しかしもちろん、独立した会社を成功させるのはとても大変です。
この項では、独立についてのアレコレを解説させていただきます。
4-1.独立起業した場合の5年継続率は40%、10年継続率は25%
1から自分で会社を起こした人が、5年後も事業を継続できている確率は約40%と言われています。
さらに、10年継続率は25%にまで落ち込みます。
成功できる人は約4人に1人と、なかなか厳しい現実があります。
4-2.起業を成功させるには入念な「準備」と「体力」そして「お金」が必要
起業に失敗する人の多くは、「リスク管理ができていなかった」、「売り上げ予測が甘かった」、「経営についての相談役がいなかった」といった具合に、資金調達や市場リサーチなどの準備が甘かったことが原因で廃業しています。
事業を成功させるには、それこそ年単位のしっかりとした事前準備と、経営を続ける体力、そして資金が最も大切です。
4-3.フランチャイズを活用する手も|FC独立は5年継続率70%と安定的
起業には、フランチャイズという手もあります。
フランチャイズとは、加盟先の企業にロイヤリティ(加盟金)を支払うことで、その企業の看板を借りることができるシステムです。
メリットとしては、
- 企業が収集したビジネススキルや販促経路、および企業のブランドイメージを利用できる
- 本部と相談をしながら経営にあたることができる
- 経営がピンチになった時に本部からテコ入れや救済措置が得られる
などが挙げられます。
フランチャイズで起業した場合、世間的に名前の知れた企業の看板を使うことができるため経営が安定しやすく、5年継続率も70%と高い数値が出ています。
5.おそうじ革命のフランチャイズ加盟店のオーナーには元介護職員が多数
ハウスクリーニングのおそうじ革命も、フランチャイズ事業を展開しています。
おそうじ革命のハウスクリーニングは、オリコン顧客満足度調査®︎のコストパフォーマンス部門3年連続1位など、内外から高い評価を得ている、信頼と実績のサービスです。
おそうじ革命でフランチャイズ独立をしたオーナーさんの中には、元介護職員の方が多くいらっしゃいます。
ここでは、介護職からおそうじ革命オーナーに転職した皆さんの声をご紹介いたします。
「大学卒業後、介護業界で10年近く働いていました。
転機は30歳の時。結婚して子どもが生まれ、今まで以上にお金が必要になったのです。
しかし、職場でのキャリアアップはこれ以上望めそうになく、昇給も頭打ち状態でした。
妻にも働きに出てもらいましたが、激務と育児に追われる毎日に段々と疲れてしまい、徐々に転職を考えるようになりました。
おそうじ革命に加盟してからは、収入は倍近くに増え、安心して生活できるようになりました。今では妻と二人で現場に出て、夜は家族三人で食卓を囲む、なんて夢みたいに幸せな日々を過ごしています。」(35歳)
「前職は介護職でしたが、ずっと職場の人間関係に悩んでいました。
元々人付き合いは得意な方ではありませんでしたが、介護職では職員同士の円滑なコミュニケーションがとても大切です。私の性格的に難しい仕事だったのかもしれません。
一方、ハウスクリーニングは、一人で黙々と作業することができます。汚れを落とすためにじっと集中して作業するこの仕事は、私の性格にピッタリでした。
今では毎日現場に行くのが楽しくて仕方ありません。」(29歳)
「介護職は好きな仕事でしたが、体力の衰えを感じたこと、将来への展望が見えないことなどが理由で、続けることが不安になり、悩んだ末におそうじ革命から独立する道を選びました。
仕事を始めてみると、利用者の方の悩みや不安を解消するという点で、ハウスクリーニングと介護職にはとても多くの共通点があり、介護職で得た経験が今の仕事にも非常に大きく役に立っていると実感しています。
ハウスクリーニングは身体的な負担もほとんどなく、歳を取ってからも安心して続けられる仕事だと思っています。」(52歳)
6.最後に|あなたが培った優しさが活きる仕事「清掃」
清掃という仕事には、介護職と大きな共通点が一つあります。
それは「思いやり」や「おもてなし」がサービスとなっていることです。
おそうじ革命で働く元介護職の皆さんからも、「お客様からの『ありがとう』の声が嬉しくて、仕事が大好きになりました」
「汚い現場がキレイになるのは最高のカタルシス!さらにお客様から感謝もされるなんて!天職です!」
「介護は『気づき』の仕事だと言われてますが、清掃もお客様の求めているものにどれだけ気付けるかが大事な仕事です。介護の仕事の経験がとても活きていると感じます」
と、介護職時代に培った優しさ、思いやりの心を存分に発揮して活躍されているオーナーさんがいます。
誰もが嫌がる不潔な環境が、美しくキレイに生まれ変わった時。
サービスを受けた人の心には、驚きを超えて「感動」や「感謝」という感情が芽生えます。
KIREI produceの目標は、そんな感謝・感動をたくさん集めて、「KIREIを通じて世の中に笑顔を創出すること」です。
この大きな夢の実現に向けて、どうかあなたの力を貸してください。
皆様からのご相談、ご連絡を、おそうじ革命はいつでも、熱意を持ってお待ちしております。
7.おそうじ革命関連動画
7-1.頑張るお父さんにドッキリサプライズ!大人の授業参観 by おそうじ革命
7-2.「町の顔を洗おうプロジェクト」プロに頼みたい人も、プロになりたい人も、おそうじ革命
7-3.脱サラして活躍中のオーナーさんから